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D-assistトップ > 山本彩乃の聞いちゃった!業界裏側探訪#2
山本彩乃の「聞いちゃった!業界裏側探訪」
第2回!
ちょっと時間空いちゃったけどしっかりインタビューしてきました!
なんと二回目は2009年10月に発売後、一部のファンの中では神ゲーとも評価され、今もなお売れ続けているXbox360用ゲーム「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」のゲームプロデューサーの松原達也さんとそのドラマCD3部作のプロデューサーの金谷雅文さんにお話を伺いました。
実は私もこのゲームに「天王寺綯役」として参加しているんです♪
それではスタート!

彩乃:ゲームプロデューサーとはどういうお仕事なんでしょうか?まず何も知らない人たちのためにわかりやすく教えてくださいっ!

松原さん:プロデューサーという仕事は一言といえばそのゲームの「指令塔」なんですね。プログラマーやデザイナーをまとめて作品の方向を決めていったり、スケジュールや予算組を考えたり・・・。ただ、自分には下についているディレクターがいないので、ディレクション業務も兼任していますし、細々とした雑用的な仕事も多いです。

彩乃:幅広くお仕事されてますね。

松原さん:他にはデザイナー的な仕事もやっていますね。

彩乃:デザイナー!?デザイナーというと・・・。

松原さん:実は僕は5pb.に入る前はデザイナーをやっていたんですよ。なので、『STEINS;GATE』ではニトロプラスの北原さんと協力しつつ、見た目のイメージ決めや、ゲーム中に使われているグラフィック素材を自分で作ったりと実作業の部分までやっているんです。

彩乃:そうなんですか。

金谷さん:なんでも出来るんです(笑)

松原さん:ゲーム中のムービーなんかも作ったりもしてるんで(笑)

彩乃:へー!!ホントなんでも出来るんですね、すごーい!




彩乃:シュタインズ・ゲートの制作で大変だったことはありますか?

松原さん:hukeさん独特のビジュアルがあるじゃないですか。それをゲーム中のグラフィックに落とすのにあのテイストをどう再現するかと非常に苦労しました。

彩乃:あー!そうですよねー!

松原さん:ゲーム中のグラフィックは社内のチームで塗っている部分もあるんですが、塗りをどう再現するか、また汎用的な背景グラフィックに違和感なく溶け込ますためのマッチングなどかなり苦労しています。

彩乃:背景と言えば秋葉原の街並みの再現はすごかったですね!いろんなタイアップがあって・・・。なんであんなにたくさん出せんですか?

松原さん:これはもう各法人に企画書を持って「使わせてください」とお願いしに行っています。結果的に合計20社ぐらいにご協力頂けましたし、リアリティの面でも良い演出となったんではないかと思っています。そういった他のタイトルでは見られないところに苦労はしてますね。




彩乃:声優さんを選ぶ時にどんなことを気にしましたか?

松原さん:やっぱり一番重要なのはキャラクターのイメージと声のイメージですよね。

彩乃:出来上がってみて、さぁどうでしたか!?

金谷さん:みなさん、イメージ以上の演技で、ばっちりでした!




彩乃:そのばっちりな作品が発売されて半年近く経ちましたが今の感想は!?

松原さん:嬉しいことに未だにまだ売れ続けているんですよ。Xbox 360でノベルゲームがここまで継続して売れ続ける事って珍しい事ですよね。これはユーザーさんからの高い評価をいただいて、それを見た別のユーザーさんがさらに広めて頂いて・・・とホントに有り難いことです。

彩乃:私、発売当初からずっと気になってたことがあるんです!あのレビューサイトなどのクチコミの好評価は制作スタッフにとってどうだったんですか?

金谷さん:もう想定外ですよ。

彩乃:今の大ヒットは予想していたものよりも大きかったということですか。

金谷さん:そうですね、このゲームは初回イニシャルよりその後売れた本数の方が多かったんですよ。最初出た時は「あぁ・・・こんなもんか」とも思ったりしたんですが徐々に伸びてきて。その伸びた要素に「クチコミ」があったんでしょうね。

彩乃:そういえば私のマネージャーも1月に買ってました。「貸してくれ」と言われたんですが「買ってください」と言いました(笑)興味持ったらやらないことには意味がないって言って買ってましたね。




彩乃:今までの話を振り返ってビックリしたのが「hukeさんのビジュアルをどうゲームに落とし込むか」というところですねぇ・・。全部描いてると思ってました。

金谷さん:作業量的に全部描くのは難しいですよね。

彩乃:開発期間はどのぐらいだったんですか。

松原さん:シナリオからだと・・・1年ぐらいでしょうか。シナリオのライティングがまず6ヶ月ぐらいかかっていて、それが終わってからゲームとしての素材作成や組み込みが始まりました。

金谷さん:驚異的に短いですね。

彩乃:え、短いんですか?意外です! 一番最初にあがってきたシナリオからの変化はありましたか?

松原さん:いや、あまりないですね。シナリオを書き出す前に原案の志倉とシナリオの林、ニトロプラスの下倉バイオさんとで綿密に打ち合わせをしています。この段階でじっくり物語を作り込みましたので、そこからの変化はほとんど無いです。

金谷さん:シナリオになる前のプロット段階には試行錯誤しましたね。

彩乃:ゲーム内に専門的な用語が多すぎて大変ですよね。タイムリープとかあり、現代の厨二病とかVIP用語とかいろんなのがありますよね。

松原さん:専門用語というか科学的なアイデアは志倉の方が関係しそうな本を山ほど読み込んで、その中から使えそうなものを選別して僕らの方に渡してくれました。 もともと志倉の頭の中から生まれた物語ですので。本作のタイムリープの理論などは志倉が作り上げたものです。 VIP用語とかネット用語は、林が一生懸命調べてがんばっていましたよ(笑)





彩乃:原案がかなり大きな要素を持っているんですね。やっぱりいつも「破滅」とかそういう感じですか?(笑)カオスヘッドの時もそうだったじゃないですか(笑)そういうのが好きなのかな・・・と。

金谷さん:まぁでもハッピーエンドですから(笑)

彩乃:でも正規ルートじゃない時のあのカンジ・・・もう「どうしよう」ってなりますよ(笑)でも「次こそは幸せになるんだ」って思ってまたやるのがハマってる証拠でしょうね。




彩乃:ドラマCDではなくゲームでの金谷さんの立ち位置をお聞かせください。

金谷さん:僕は音楽や音声周りですね。

彩乃:今回、サウンドトラックのリリースを経てドラマCDの制作・発売となったわけですが・・・。


と今回はここまでっ!
人気ゲームなだけに聞きどころ満載でドラマCDの話題に行く前にたっぷりお話を聞けちゃいました。
せっかくなので好セールスを記録しているドラマCDについては#3にてお届けしますよ!

Xbox360用ソフト
『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』
発売日 2009年10月15日
販売価格 7,140円(通常)9,240円(限定)
レイティング CERO:C(15才以上対象)

ドラマCD三部作
【第一弾】
2010年3月31日
STEINS;GATEドラマCD α『哀心迷図のバベル』
ダイバージェンス0.571046%
価格: 2,730 (税込) 品番: FVCG-1108

【第二弾】
2010年4月28日
STEINS;GATEドラマCD β『無限遠点のアークライト』
ダイバージェンス1.130205%
価格: 2,730 (税込) 品番: FVCG-1112

【第三弾】
2010年6月2日
STEINS;GATEドラマCD γ『暗黒次元のハイド』
ダイバージェンス2.615074%
価格: 2,730 (税込) 品番: FVCG-1113

 


(C)5pb./Nitro Plus
2010/4/30 D-assist


STEINS;GATE HP http://steinsgate.jp/
5pb. HP http://5pb.jp/
山本彩乃 ブログ http://ameblo.jp/ayanon-y/